産経新聞平成18年3月1日掲載 え〜美タミン NO.68
「ドキュメンタリーな、わ・た・し」
TVのドキュメンタリー番組で涙する・・・。最近どうも涙腺が弱くなり、予告編でもウルウルくるんです。これって、トシいったっていう証拠!?。
実は、二月四日から十日まで『京都アートドキュメンタリーウィーク』というイベントが、京都シネマで開催されたんです。このイベントは、映像と、作家らのトークで構成されていて、森村泰昌、ヤノベケンジ、束芋などが出演。私が足を運んだのは、二日目の『森村泰昌ナイト』。さてここからは、このドキュメンタリーをドキュメントしていきます。
開演三十分前の五時半、京都シネマに到着。入り口で「はじめまして!」と、このイベントを企画している「Ufer! Art Documentary」の岸本康さんとご挨拶。その十秒後、森村さんと遭遇。今日も肌のツヤがいい。
六時前に開場。場内は超満員。やがて進行役の岸本さんが、最前列真ん中に座っている森村さんを紹介。森村さん、一礼をし着席。客席拍手。「外国の映画祭みたいやなぁ」と、行ったこともないのにそう思っていたら、「今回の作品は、モントリオール国際芸術映画祭に出品されます」と岸本さんがコメント。「うわぁー、早よ観せてぇー!」
一本目、《劇場としての私》。『M式ジオラマ(25m)』(二〇〇二年)という作品に、扮装をした森村さんが次々と出現。同じ映像に違う二曲のBGMを流し、T曲によって見方が変わるU面白さを表現。「凄い衣装やなぁ。いくよくるよさんとどっちが派手やろ?」と考えてしまうのは、悲しい芸人の性!?であろうか。
続いては、岸本康監督の映画祭出品作品《MORIMURA Chapter1...A kind of Introduction》。これは、森村さんの過去十年間の記録映像。森村さん、自分のド派手なパフォーマンスをみて一言「ここまでせんでもええのに・・・」(爆笑)。
その後、他二本の上映があり、森村&岸本ワールドに大満足。八時過ぎ、イベント終了。十時、帰宅。十二時、就寝。一時、眠れず今日を振り返る。二時、映画祭鑑賞を想像。三時、ネットで明日以降の作家をチェック! そして明朝・・・遅刻。