産経新聞平成17年6月8日掲載 え〜美タミン NO.32

「どこもかしこもロボットだらけ」
大阪・肥後橋のダコタハウスで行われたイベント「ロボットとダンス!」に行ってきた。会場では、アフリカの民族衣装グランブブに身を包んだ、全高37センチのロボットがジャンベダンスを踊っている。それも人間とほぼ同じ動きの速さで!ロボットと言えば、『ASIMO』『AIBO』が有名。それに刺激され「俺達も!」と技術者達が立ち上げたのがこれ。「2003年に鉄腕アトムが生まれて、それに追いつけ、追い越せって皆頑張ったんですよ!」と教えてくれたのは、このイベントを企画した「炭屋オールドストーン」の石古さん。

それから一週間後、、ボォーっとTVを見ていたら、2メートルもあるロボットがスポンジの玉を打っているではないか!これは、150センチくらいの高さに操縦席があり、遊園地用などに製作されたロボット。製作者は言う。「私は宮崎駿監督の映画を見て育った世代ですから」。へぇ〜、宮崎駿監督から影響受けたんかぁ〜。

あと海外でも面白いロボットあるのかなぁ〜?っと調べてみると、使い切ったスプレー缶や廃材で製作したロボットを販売していたり、あのPRADAが、ボルトなどの部品でロボットキーホルダーを作り販売していたり、日本でもKAMI−ROBO(紙ロボット)がちょっとしたブームになってたり。あとSF映画でも、ロボットは欠くことのできないキャラクター。 

そんな映画などに、影響を与えている希代な芸術家がいた。SRL(サバイバル・リサーチ・ラボラトリーズ)の主宰者、マーク・ポーリンだ。彼は、2メートルもの木材を飛ばす発射機や恐竜のようなクレーン、爆音空砲ミサイルにジェットエンジンを使用した火炎放射器などを、リモコンで操作し戦わせるというロボット・バトル・アートの公演を行っている。

観客は、ロボットという役者が戦闘を演じているのを"生で体験"し、争いの現実を知る。「私も犠牲者に・・・」というリアル感が観客を襲う。う〜ん、芸術表現もいろいろあんねんなぁ・・・あらっ、もうこんな時間!?やばっ、トチりそうや。あ〜ロボットさーん、代わりに仕事いってきてぇー!