作家、ミュージシャン、漫才師ーこの奇妙関係は、三年前にさかのぼる。
知人に誘われ向かったのは、大阪市内のライブハウス。
そこで私は神ワザ的なギターテクニックに度肝を抜かれた。
これが、ギタリスト、押尾コータローとの出会い。ライブ終了後、知人に連れられ楽屋へ。
「はじめまして、おかけんたです」と挨拶すると「いえ実は二回目なんですよ」。
ワチャ〜、またやってしもた・・・。
気をとりなおして「Blue skyって曲いいですねぇ〜」と私が言うと、
「あの曲、少路君っていう画家の絵から発想してできた曲なんですよ」。
へぇー、絵から曲が...。それから一ヵ月後、心斎橋アセンスでのこと。
ギャラリーの五階を覗いてみると、「浦島太郎」や「かさじぞう」を題材にした絵画展が開催されていた。
空、海、月、大地、そして、雪。
すべてに奥行きがあり、こんなに心地よく、素直に自分の中に入ってくる絵に出合えたのは久しぶりだ。
と、餌待ちのヒナのように口をポカァーンと開けていると、作家が声をかけてきてくれた。嬉しい。
ヒナでいうと餌がもらえた気分!?だ。
「空と雲には感動しました」と私が言うと「ありがとうございます。
実は私の絵を見て、押尾コータローさんがBlue skyっていう曲を作ってくれたんです」。
えっ!?Blue sky??
「あっ僕、少路和伸といいます」。・・・少路・・・あっ、思い出した!押尾さんが話してた作家や。
凄い偶然!!それから数日後のクリスマス。
ギャラリーでは押尾コータローのライブが行われ、私ももちろん足を運んだ。
そこで、いつか「少路和伸の絵」「押尾コータローのギター」「おかけんたの絵本の朗読」でライブをしよう!
と語り合ったのが、昨日のことのようです。
「今年、青森にアトリエ作ったんですよ」と先日話してくれた少路君は、硝子の少年のように輝いていた。
さぁ、押尾さんの曲をMDで聴きながら、今年も少路和伸展へ行くとしますかっ!夢をもらいに!